
追突事故の直後は特に痛くなかったので、警察には「物損事故」として届け出た。ところが翌朝、首が重い。2~3日して腰まで痛くなってきた。「今さら病院へ行っても遅い?」「人身事故に変更しないと施術費は出ない?」と迷う方は少なくありません。
交通事故のあと数日して首や腰の痛みに気付いたら、まず速やかに医療機関で診察を受けてください。そのうえで、事故を扱った警察署へ人身事故としての届出について相談し、保険会社にも症状や受診予定を伝えます。整骨院の利用を考えるのは、医師による確認と費用の取扱いを整理してからです。
ここでは、久留米市で事故に遭った方が、今からできることを順番に整理します。事故の原因や受診までの経過によって警察や保険会社の判断は変わるため、手続きの結果や補償を保証する記事ではありません。
事故の翌日・数日後に首や腰が痛くなったら
事故直後は大きなけががないと思っても、帰宅後や翌日に痛みや動かしにくさを自覚することがあります。衝撃を受けた首や背中の筋肉・靱帯などに負担がかかっていることもありますが、症状だけで「むちうち」と決めつけることはできません。頭部への衝撃や神経に関わる問題も区別する必要があります。
最初に医療機関へ連絡する
首・肩・腰の痛みなどがある場合、整形外科など医師がいる医療機関へ速やかに相談します。頭を打った、強い頭痛がある場合には救急外来や適切な診療科への相談も必要です。事故日、事故の状況、症状が出始めた日と時間、痛む場所を説明しましょう。
国土交通省は、事故から受診まで期間が空くと、事故と負傷との関係が確認しづらくなることがあると注意を促しています。「まだ仕事ができるから」と先延ばしにせず、違和感がある段階で診察を受けることが大切です。
すぐに救急相談したい症状
激しい頭痛、繰り返す嘔吐、意識がぼんやりする、手足の麻痺、息苦しさ、首や背中の激しい痛みなどがあれば、整骨院の予約や保険手続きより医療対応を優先してください。重い症状の場合は119番通報も検討します。首を勢いよく回したり、痛い場所を強く揉んだりしないようにしましょう。
物損事故と人身事故の違いは?
「物損事故」は車や物への被害を主に記録する事故の扱い、「人身事故」はけがをした人がいることを確認する事故の扱いです。事故直後は負傷を自覚せず物損として届け出ていても、あとからけがが分かることがあります。
| 確認したいこと | 対応の目安 |
|---|---|
| 警察に物損で届けている | 後日けがが判明したら、事故を扱った警察署へ人身事故への切り替えを相談する |
| 首・腰などの痛みが出た | まず医療機関を受診し、事故との関係や診断書について医師へ相談する |
| 保険会社へ伝えていない | 症状、受診した日、今後の受診予定を担当者に知らせる |
| 整骨院を利用したい | 医師に希望を相談し、施術の必要性と保険会社の費用対応を確認する |
人身事故への変更が認められるかどうかは、診断内容、事故の状況、申出の時期などを踏まえて警察が確認します。診断書を持参すれば、いつでも必ず切り替えられるという意味ではありません。早めに相談することが大切です。
物損事故から人身事故への切り替えを相談する4つの手順
- 医療機関で診察を受ける:事故の日付、事故で受けた衝撃、首や腰の痛みが始まった時期を正確に説明します。必要な検査や診断書の発行について医師へ相談します。
- 事故を扱った警察署へ連絡する:物損として届け出ていることと、後から症状が出て受診したことを伝え、人身事故への切り替えの可否と必要書類を確認します。
- 警察から案内された書類・手続きを確認する:医師の診断書や本人確認書類など、必要なものは事故ごとに異なる場合があります。警察の案内に従ってください。
- 保険会社にも事情を伝える:症状の変化、受診した医療機関、警察へ相談した内容を伝え、治療費や今後の対応を確認します。
整骨院は医師の診断書を作成することができません。人身事故への切り替えを希望する場合も、先に医師の診断を受けてください。警察への届出状況、医療機関の受診状況、保険会社への連絡内容がそれぞれ違うと、あとで確認しづらくなるため、日付を記録しておくことをおすすめします。
物損事故のままだと治療費や慰謝料は出ない?
物損事故として記録されたままだからといって、身体に関する損害の請求がすべて不可能になると決まっているわけではありません。ただし、事故によってけがをしたことや治療の必要性を裏付ける資料が重要になります。人身事故への切り替えが認められない場合の対応も、事故の事情や保険会社との確認によって異なります。
自賠責保険の傷害による損害には、必要かつ妥当な治療関係費、休業損害、慰謝料などが含まれます。窓口負担が必ず0円になる、通院日数に4,300円を掛けた金額が必ずもらえるという意味ではありません。国土交通省は自賠責保険の慰謝料について1日4,300円の基準を案内していますが、対象日数はけがの状況などを踏まえて判断されます。
事故により生じた損害の補償で疑問がある場合は、慰謝料と整骨院通院の記事も参考にし、個別の金額や手続きは保険会社や法律相談窓口へご確認ください。
整骨院での施術を希望する場合はいつ相談する?
事故後の首や腰の痛みについては、まず医師の診察を受けます。そのあと、柔道整復師による施術も希望する場合、担当医へ施術の可否や注意すべき症状を相談し、保険会社へ必要性や費用の取扱いを確認してください。医師の診察と整骨院の施術は役割が異なるため、どちらか一方の説明だけで判断しないことが大切です。
むさし鍼灸整骨院 久留米院では、事故後の首や肩、腰などについて、これまでの受診状況と症状を伺いながら相談を受けています。ただし、事故のけがを当院だけで医学的に診断したり、事故との因果関係や保険金の支払いを保証したりすることはできません。
整形外科との併院について知りたい方は整形外科と整骨院の併用に関する記事、最初の事故対応全般は交通事故の被害者が最初にすることをご覧ください。
久留米市で事故後の相談ができる窓口
保険会社との話が難しい、物損から人身事故へ切り替えられるか分からない、慰謝料や示談について相談したい場合は、福岡県の交通事故相談所も利用できます。福岡県は、交通事故に関する賠償・保険・示談などについて専門の相談員が無料で相談に応じると案内しています。
福岡県交通事故相談所:092-643-3168。相談方法や受付時間、対面相談の予約については福岡県公式案内で最新情報をご確認ください。事故後の診療についての相談とは役割が異なるため、身体の症状がある場合は受診を先にしてください。
当院の相談・予約窓口はむさし久留米院の交通事故専用ページでご案内しています。
よくある質問
事故から3日後に首が痛くなりました。今から病院へ行ってもよいですか?
はい。症状に気付いたら速やかに医療機関へ相談してください。事故日・症状が始まった日時・痛む場所を正確に伝え、必要な診察や検査を受けましょう。受診が遅れたことだけを理由に医療相談をためらわないでください。
物損事故で届け出たまま整骨院に通えますか?
事故との関連性、施術の必要性、費用の扱いなどで判断されます。まず医師の診察を受け、警察への届出と保険会社へ確認する事項を整理したうえで、整骨院の利用を相談してください。
相手方の保険会社が人身事故への切り替えをすすめません。どうすればよいですか?
警察への届出の扱いを判断するのは警察です。まず担当警察署で手続きを確認し、補償や交渉上の不明点は保険会社に書面で確認するか、必要に応じて法律相談窓口を利用してください。症状がある場合は医療機関の受診を優先しましょう。
診断書があれば人身事故への切り替えは必ず認められますか?
必ず認められるわけではありません。事故の状況と受診までの経過を警察が確認するため、まず事故を扱った警察署に相談してください。
まとめ|事故後に痛みが出たら、医療機関・警察・保険会社の順に確認
物損事故として届け出た後で首や腰の痛みに気付いても、相談を始めることはできます。まずは速やかに医師の診察を受け、警察へ人身事故の届出について確認し、保険会社に症状と受診状況を伝えることが大切です。整骨院の施術を希望する場合は、医師と保険会社に必要性・費用を確認したうえでご相談ください。
参考にした情報
- 国土交通省「交通事故にあったらまずどうする?」:警察への届出、医師の診断と事故の記録
- 国土交通省「限度額と補償内容」:自賠責保険の補償と日額の基準
- 福岡県「交通事故に関する相談のご案内」:無料の相談窓口
- 交通事故の羅針盤「交通事故で後から痛みが出た 対処法を解説」:事故後の痛みと物損から人身への変更手続き







