椅子から立ち上がる瞬間に膝の内側がズキッとする。歩き始めは痛むのに、しばらく歩いていると少し気にならなくなる。そんな症状があると、「年齢のせいかな」「膝がすり減っているのかな」と心配になるかもしれません。立ち上がるときの膝の内側の痛みは変形性膝関節症の初期症状として見られますが、半月板など別の問題でも起こります。痛む場所と動作だけで原因を確定することはできません。
久留米市国分町のむさし鍼灸整骨院 久留米院が、考えられる背景、医療機関で確認したいサイン、日常生活で膝に負担をかけにくい動き方を解説します。痛みが続く方は、自己流の運動だけで済ませず、整形外科での相談も考えてください。
立ち上がると膝の内側が痛いのはなぜか
膝は太ももの骨とすねの骨が関節を作り、その間に半月板などがある複雑な構造です。椅子から立ち上がるときには、膝を曲げた状態から体重を支えながら伸ばすため、関節や周囲の筋肉に負荷がかかります。「膝の内側が痛い」といっても、関節の軟骨、半月板、靱帯、周りの腱など、確認すべき部位は複数あります。
変形性膝関節症の可能性
日本整形外科学会は変形性膝関節症について、初期には立ち上がりや歩き始めなど、動作を始めるときだけ痛み、休めば軽くなることがあると説明しています。進行すると正座や階段の昇り降りが難しくなる場合があります。ただし、同じ症状があれば必ず変形性膝関節症というわけではありません。
膝が腫れる、曲げ伸ばしがしにくい、O脚のように形が変化しているなど、ほかの手掛かりも診察で確認します。整形外科では問診・触診に加え、必要に応じてレントゲン検査などを行います。特に痛みが続く場合は、自己判断で「軟骨がすり減った」と決めつけないことが大切です。
半月板など別の問題の可能性
膝の関節内には、衝撃を分散するクッションのような半月板があります。半月板が傷んでいる場合も、立ち上がったときや膝をひねったときに内側が痛むことがあります。必ずしも激しいスポーツでけがをした方に限りません。中高年では、しゃがむ・立つといった普段の動作をきっかけに痛みが出る場合があります。
膝が途中で引っかかって伸びない、急にガクッと力が抜ける、腫れが強いときは、半月板などの問題が隠れていることがあるため、早めに整形外科を受診してください。膝の内側にある腱や靱帯の周辺が痛む場合もありますが、痛む位置だけで見分けることはできません。
痛みの出方で考える受診の目安
膝の痛みは、いつから始まったのか、どの動きで強いのか、腫れがあるのかによって対応が変わります。「痛みが出る場面」「けがの有無」「歩けるか」「腫れや熱感」の4点を確認するだけでも、医療機関に伝える情報を整理できます。
膝が赤い・熱い・発熱している場合
膝が突然大きく腫れて熱を持つ、皮膚が赤くなる、発熱や強いだるさを伴う場合は、関節の感染など重い病気の可能性もあります。温めたり強く揉んだりせず、速やかに医療機関で確認してください。「何もぶつけていないから大丈夫」と判断するのは避けましょう。
歩けない・膝が曲げ伸ばしできない場合
転倒やひねった直後から強い痛みが続く、体重をかけられない、膝の形が変わっている、突然伸ばせなくなった場合は、通常のセルフケアよりも医療機関での評価を優先します。歩けるとしても、数日たって改善しない、何度も同じ場所が痛む場合には整形外科に相談しましょう。
しびれや足先の冷たさがある、足の色が変わる場合も注意が必要です。受診時には、痛みの始まった日やきっかけ、腫れの有無、階段と立ち上がりのどちらがつらいかを伝えてください。
椅子から立ち上がるときの負担を減らす方法
膝が痛いときは、勢いをつけて立ち上がろうとすると余計につらくなることがあります。まず椅子の高さと足元を確認してみましょう。低いソファや床からの立ち上がりは、膝を深く曲げるため負担を感じやすいことがあります。
- 足裏全体を床につけられる高さの椅子を使います。必要なら座面の高さを調整し、滑らない安定した場所で行ってください。
- 足を椅子の手前に引きすぎず、左右の足で無理なく体重を支えられる位置に置きます。膝が極端に内側へ入らないか確認しましょう。
- 上半身を少し前へ傾け、手すりや椅子の肘掛けを使いながらゆっくり立ちます。手で支えることは無理をしないための工夫です。
- 立った直後は慌てて歩き出さず、痛みが強くならないか確認します。強い痛みがあれば動作を中止してください。
立つときに痛みが出るからといって、何度も繰り返して慣らす必要はありません。痛みが増す動作を避けながら、使う椅子や立ち方を見直すだけでも生活上の負担を調整できます。階段での痛みが中心の方は、当院の「階段で膝が痛い」記事も参考になりますが、受診が必要な症状ならそれを優先してください。
膝への負担を見直す日常生活のポイント
長時間の立ち仕事や買い物のあと、膝が疲れやすいことはありませんか。膝の痛みが気になる時期は、深いしゃがみ込みや急な方向転換を避けてみましょう。家事で床の物を取る際に無理に膝を深く曲げる必要がないよう、物の置き場所を変えることも役立ちます。
日本整形外科学会は変形性膝関節症への対策として、太ももの前の筋肉を鍛えることや、体重の管理などを紹介しています。ただし、痛みが強い時期に無理なスクワットや階段運動を始めることが正しいとは限りません。運動の種類や強さは、診断や現在の状態に合わせて考える必要があります。
膝に負担の少ない軽い運動ができる方もいますが、熱感・強い腫れ・引っかかりがある場合は自己流で続けず、医療機関で相談してください。運動だけに集中せず、靴底の減り方、長時間座っている時間、休憩の取り方なども生活の中で見直してみましょう。
むさし久留米院でご相談いただけること
むさし鍼灸整骨院 久留米院では、膝の不調だけでなく、歩き方、立ち上がり動作、足首や股関節の動き、日常生活の負担などを伺います。一つの施術を決めつけるのではなく、今の身体の状態と困りごとを整理してからご提案することを大切にしています。
独自の手技や姿勢に関わる施術、ソフト鍼灸などのメニューはありますが、変形性膝関節症や半月板損傷そのものを当院だけで確定診断することはできません。膝が腫れている、歩けない、関節が引っかかるなどの症状では、整形外科の受診を先にご案内します。
ご相談の際は、痛む位置を指で示していただき、「椅子から立つとき」「車から降りるとき」「朝一歩目」など、困っている動作を具体的に教えてください。症状に応じて相談先を選ぶことが大切です。詳しい施術メニューや、初めての方向けのHPB案内もご覧いただけます。
当院は久留米市国分町1168-9にあります。お車でのご来院はアクセス・駐車場案内をご確認ください。受診が必要か迷うときは、まず整形外科などで確認することをおすすめします。
よくある質問
膝の内側が痛いのは半月板が切れているからですか
半月板の問題が関わる場合もありますが、変形性膝関節症や腱・靱帯など別の原因もあります。痛む場所と動作だけでは診断できないため、症状が続く場合は整形外科で確認しましょう。
歩くと楽になるなら受診は不要ですか
歩き始めだけ痛み、動くうちに少し軽くなる症状は変形性膝関節症の初期などでも見られます。楽になる時間があっても病気がない証拠にはなりません。繰り返す場合は受診を考えてください。
温めれば膝の痛みは治りますか
冷えが気になる慢性的な痛みで楽に感じる方もいますが、急な腫れや熱感、発熱がある場合は温めずに医療機関で確認してください。原因によって適切な対応は異なります。
まとめ
椅子から立ち上がるときの膝の内側の痛みには、変形性膝関節症、半月板などさまざまな原因が考えられます。「痛みの出る動作」「腫れや熱感」「歩けるか」を確認し、症状が続く場合は整形外科で原因を確かめることが大切です。生活では、低い椅子から無理に立たない、痛みを我慢して運動しないなどの工夫から始めてください。
参考にした情報
- 日本整形外科学会「変形性膝関節症」:立ち上がり時の痛みや予防・治療の概要
- NHS「Knee pain」:痛み・腫れ・熱感など受診を急ぐ症状
- 整形外科の解説「日常生活で起こる膝半月板損傷」:立ち上がりや膝をひねった際の半月板の問題



